本をひたすら読んでいく vol.1 理系にあって文系にないシンプル思考法
こんにちは、りすぼんです。最近、もっと読んだ本のアウトプットをしたほうがいいと感じて読んだ本を少しずつブログでまとめていくことにしました。
今回はその第1回です。現状としては私の忘備録とでも言いましょうか。要点も人に見てもらえることよりも私が思い出せるような構成になっているのはお許しください。
読んでいる本はこちら
私自身文系なので是非何か得られるものがあればいいなと思い読みました。
まぁ、読み返すことがなくてもいいように要点をいくらか上げていきます。
知識は常に自分の中に入ってきて止まっている。
その知識をつなげることが自分なりの思考になる。
1聞いて10を知る人は自分の中にあった知識をうまくつなげることができる人
問題を解くためには問題の所在と構造をはっきりさせる能力が必要
常に判断基準そのものが正しいかを疑うべき
先入観は悪となる場合が多いがプラスになる先入観もある。
→常識は常に変わり続けるものだという先入観
ノーベル物理学賞を受賞したマックスデルブリュックは人に講義をする時の心構えとして
・聴衆は完全に無知である(専門知識はない)と思え
・聴衆は高度な知性(優れた理解力)を持つと考えよ
と指摘
さらに彼と同僚だった東大名誉教授の堀田凱樹(ほったよしき)は
・聴衆は完全に無知であると思え
・聴衆の知性は千差満別であると思え
・聴衆がおのおの自身より一段上のレベルまで理解できるようにせよ
と指摘
教授は何かを授ける存在でありそれを聞く聴衆の中には次世代の教授がいてもおかしくないわけです。そう言った彼らも最初は何も知らないからこそ分かりやすい言葉で伝えることによって新しい未来を作ることができるわけですね。
分析と総合
抽象と統括
帰納と演繹
の思考プロセス
分析と総合
分析:関係する知識のカタマリを分解する
統合:分解した知識をつなぎ一つの全体を作り直す。
抽象と統括
抽象:込み入った問題の本質的な部分のみを切りだす
統括:本質的な部分のみを使ったストーリーを展開する
帰納と演繹
帰納:多くの事柄から普遍的な法則を導くこと
演繹:一般法則から特別なことがらを結論付ける方法
このどれもが部分と全体の軸で考えていること。これらはどちらが正解というのではなくお互いに長所短所がある。どちらも使い物事を見ることが必要。
人生は不十分な前提から十分な結論を導き出す芸術である
byサミュエルバトラー
この一言を見て思ったことは経営学でいう限定合理性という概念。限定合理性とは人間は目の前にある事象から最大限の結果が出せるような選択を取るということ。
人間として思考するにはどのようなプロセスにすればいいのか
知り見つける
予測、予言する
理解し体系化する
つなぎ関連づける
集め整理する
この5つの事象を行ったり来たりするのが思考。この5つを縦横無尽に移動することを意識して物事を考えることが良い。
電車内でスマートフォンや家で新聞やテレビ、様々なところからニュースを常に私たちは仕入れているがそれをまとめたり、ニュースとニュースの持つ有機的なつながりに目を向ける人は少ないんじゃないでしょうか。
藤原正彦は天才が生まれる環境を調べ共通点を3つ見つけた。
・美の存在
・精神性の高いものを尊敬
・何かにひざまずく心を持っている
このことは人間が常に自分よりも勝る存在に向き合っている必要性を感じさせられる共通点ですね。
理系思考にも何事も理詰めで心が足りていない場合がある。
筆者の教育概念
・サイエンスの合理的で厳密な考え方による問題解決ー因果関係解明ーの戦略を教えその戦略を自分で展開できるための修練をすること
・社会における自分と他人の心の関わり合いを感得させ、一生を和を持って楽しく幸せに生きる知恵を磨くこと
読み終わって
思ったことは2つ
・謙虚な姿勢が学習意欲に影響される
・新しい知識は常に自分の中に入ってきているが繋げるか否かは自分次第
知識を吸収しようとする力とそれを繋げる力の両立が豊かな思考能力を育むのかなと感じました。ではまた。